2016-6-17
重要な配線(高周波アナログ信号線)は手動で行い太くするため、配線幅の個別での変更方法を調べた。
デザインルールの設定>グローバルデザイン>カスタム配線幅
カスタム配線幅に配線幅を登録しておき、配線前または配線後に、右クリック>配線幅の選択から選ぶという手順で配線幅を個別に変更できた。
とりあえず信号線を0.9mm幅で配線を行った。
さらに、kiCADについて調べると、自動配線についての記事があった。
以前調べたときには、片面基板では使い物にならないとあったので触れていなかったが、コストの設定と、裏面配線部をコネクタによりジャンパ配線にすることで使用可能とあった。作成している基板では、重要な配線は少ないのでそこだけ手動で行い、あとは自動配線にすることとで作業効率アップに繋がると思い、導入を試みることにした。
導入に必要なソフトとしては
- 自動配線ツール:Freerouting.exe
- NetBeans 8.1
- Jave Development Kit 8 (JDK8)
である。
Freerouting.exeは実行のとき起動するだけで使用可能である。
NetBeansとJavaDevelopment Kitはインストールをする必要がある。
Freeroutingのダウンロード先
https://github.com/freerouting/freerouting/raw/master/binaries/FreeRouting.exe
NetBeansとJava Development Kitのダウンロード先
http://www.oracle.com/technetwork/java/javase/downloads/index.html
手順としては
- pcbNew画面の右上にあるを選択
- 以下の画面が表示されるので「現在のボードを"Specctra DSN"ファイルへエクスポート」を選択し保存。
- Freerouting.exeを起動し、先ほどエクスポートしたDSNファイルを選択。
- 各種パラメータを設定を行い(主にコスト)、自動配線を実行する。
今回、手順2のときにエラーが生じて強制終了になってしまうため、コストなどの設定が出来なかったが、自動配線は行えた。その結果が以下である。
赤い線で繋がっているところはジャンパ線コネクタを追加していく予定であるが、
おおむね狙い通りの配線が行えた。