2016-6-27

前回に引き続き、pcbnewによる配線を行った。

目標としては、ジャンパー線を想定した配線と、それぞれのモジュールの位置関係の検討である。

配線の案としては、ベタグラウンドとしてある表面側から、ジャンパ配線を行うことである。

 このことから、ジャンパー配線用コネクタの配置は必要でなくなったので、配線の自由度があがった。

 

 

これらのことを考慮し、作成したpcbnewデータが以下の画像である。

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変更点としては、1pinコネクタの数を6つ増やした。それらは主に電源用であるが一部デジタル信号線にも使用している。コネクタの位置を他の素子とかぶらないように真横に配置、とあったが、位置的に難しい部分があったので全てに適用は出来ていない。

また、BNCの位置がpapilioと重なってしまう可能性があったので、位置を少し離した。

以上の点を改善した

ガーバーデータのリンクを以下に置いた。

https://drive.google.com/open?id=0BwkY5ZVFeKrwR3hJR2ZzMXBLYUk

 

 

 

以下、自動配線について。

また、これと平行して自動配線の環境を整えた。

前回の報告では、エラーのため実行できないとあったが、以下の改善により実行できた。

  1. netbeansの再ダウンロード。java SEやC/C++が必要とあったので一応リンク右の”すべて”をダウンロード https://netbeans.org/downloads/
  2. freerouteの公式ホームページから以下のリンクのファイルをダウンローhttps://github.com/nikropht/FreeRouting/archive/master.zip
  3. Javaのヘルプファイルを以下のリンクからふたつダウンロード http://sourceforge.jp/projects/sfnet_jamdaq/downloads/Jam/2.4.19/jh.jar/                          Download jnlp-loader-1.0.6.jar : jnlp « j « Jar File Download
  4. "2.3"の手順でダウンロードしたものを解凍し、ひとつのファイルにまとめる
  5. netbeansを起動し、ライブラリに上のフォルダを追加する。
  6. Kicadを最新版にアップグレード

その後、前回のブログどおりの手順で行ったところ、正しくfreeroutingが実行された。

上がfreeroutingでの実行結果

下がそのデータをpcbnewに取り込んだ結果である。

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何も設定をせず、アナログ信号線以外を全て削除してからの実行にもかかわらず、少し手直しが必要だが、手で配線を行うときとほぼ変わらない完成度であった。

手での作業よりも何十倍も早く、これからの設定次第では更なる完成度を期待できるので、作業効率の大幅アップを見込める。

少しの手直しであれば、活用して行こうと思う。