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手ハンダ基板の出力が300mV程度と小さかったため、増幅するためのSMA3103-D(RFamp)搭載基板を製作した。
回路図はSMA3103-Dデータシートに記載されているものを参考にした。
・SMA3103-D(RFamp)駆動回路図
・回路構成例
作成した回路が下図である。上の回路構成例と同じ構成で青基板上に実現した。下図では上図とは上下逆の向きになっている。尚、SMA3103-D(RFamp)のICは足間隔が狭く、青基板では幅が多きすぎたため、幅をカッターで削ってからはんだ付けした。
・加工後の青基板(赤が箔面を残した部分)
・製作回路
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前回、動作確認をした基板の構成詳細を記す。
信号を見たのは、LCフィルターを通した後のVINPの出力であった。
また、330nHのかわりに270nHを挿入した部分について、実際の回路と回路図において示す。
・実際の回路での該当部
・回路図での該当部(右上、赤枠内)
また、動作試験を行った際の出力範囲についてだが、まず2MHzを見ようとしたところ下図の様な出力が得られた。
・VINPの2MHz出力
4MHzを出力しようとしたところ、基準発振入力とほぼ同様な波形が出力された。6Mz以降は変わらず基準発振入力が出力された。これは6×基準クロック乗算器が選択されていないためこのような結果になったと考えられる。Arduinoプログラム改変により対応しようと思う。
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三枚目の手半田AD9851基板のはんだ付けをおこなった。
現在は、グラウンドと電源、信号線の一部が完了している。
次回は、チップ抵抗などを取り付ける。
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AD9851駆動基板のはんだ付けをおこなった。
330nH以外の部分については、ほとんど完了した。
残っているのは、DCジャックからの配線であるため、次回はそこを配線しようと思う。
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次に製作するAD9851駆動基板に向け、今回の基板のどこが不具合の原因なのかを調査した。
まず、正常に動作している共同研究者の基板と比較を行った。
下図が共同研究者基板の基準発振出力である。
これは自作基板とほぼ同様の出力となっていた。
次に、自作基板の基準発振をもとに共同研究者基板を動作させて見た結果が下図である。
10MHzを出力する信号を与えたが、7kHz程度の出力となっていたものの正弦波が出力されていた。
また、IOUT出力を見たが、不安定で形もいびつだったため、これからは動作試験の際はVINPの出力を見ることにする。また、SMAコネクタでないときれいな出力を確認できなかった。
以上のことから、
・基準発振出力までは正常であること
・VINPの出力を見る必要があること
・SMAコネクタでオシロスコープに繋ぐ必要があること
が、正常な発振出力が出ている際に確認するための必要事項であることが分かった。
その後、AD9851駆動基板のはんだ付けをおこなった。
回路図は、以下のものを参考にした。
下図が基板の現状である。
フィルタ部は330nH以外の部分だけ作成した。
また、信号線と電源、グランドの配線部をはんだ付けした。
次回は、SMAコネクタとDCジャック、それらを繋ぐ配線のはんだ付けを行う。