試作2の動作テストを行った。
水晶発振器からの出力は得られたが、コンパレータからの出力は得られなかった。
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各部の出力や電圧を調べたところ、電源電圧が4.3Vしか出ていなかったことがわかった。
また、先行研究の基盤と比較したところコンパレータの出力側の違いとしてコンデンサが入っていなかった。原因はその2つが考えられる。
また、AD9851とグラウンドが統一されていないための不具合も考えられるため改善する。
改善版は、先行研究を参考にAD9851を1台としてバイパスコンデンサなどを除去したものを想定している。また、コンパレータとクロックICは変換基板に搭載し使用する。

試作2のはんだ付けをおこなった。
信号線と電源間のジャンパー線用ヘッダとコンパレータに供給する電圧の分圧用に抵抗をはんだ付けした。
コンパレータは今回は表面実装にしたが次回からは変換基板を使用し使いまわしができるように配慮する。
はんだ付けした基板の写真を下に掲載する。

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RESETピンの設計ミスを修正する。

前回の設計ではRESET信号を入力するべきピンがグラウンドに接続されてしまっていた。そのため動作テストではカッターによる絶縁により動作させていたが、不安があるため基盤を修正しプリントしなおすことにした。下図が問題の箇所である。

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両方のAD9851においてこのような接続になっていたため修正した。また、papilio側にもRESET出力用のピンを指定していなかったのでB8に指定し新規追加作製した。

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配線は配置上困難であったためジャンパ線での接続を用いた。ピンコネクタを配置するスペースが不足していたため電源配線を削除しジャンパ線での接続に切り替えることでスペースを確保した。

そのほかに前回プリントしたもので、ピン同士の位置間隔やフットプリントの大きさなどが不便であったのでところどころ微調整を行った。

 

出力が得られなかった原因調査の一環として入力ー出力の対応などを再確認したが問題は見られなかった。

水晶発振器とAD9851を1台搭載した状態でpapilioをシールド基板に挿して動作実験を行った。

出力を確認したがノイズしか確認できなかったので、各部出力を調べた。

水晶発振器からAD9851のREF_CLKピンまでは出力はあったが、不安定であった。

また、AD9851のRESETピンが想定された通りの形状になっていなかったため改善の行う。改善は、臨時的にカッターなどで絶縁して行う予定である。

その他の部分には加工ミスなどは見られなかった。

次回実験時に上記のことを実行し、改善を計ろうと思う。

2016-12-5

半田付けの続きを行った。

水晶発振器のピン配置変更とピン数調整を行った。

水晶発振器のピンからの出力とソケット側の入力の関係が下図のようになっていたため、ピン位置と数を対応させる必要があった。

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作製したものが下図である。

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二枚基板を使用して実現した。根元側の基板で位置を変更し、その下の基板でピンヘッダを取り付けた。

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また、その際、水晶発振器のデータシートによると、出力を抵抗とコンデンサにより落とす必要があるようであったが

そのままでの出力

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抵抗のみでの出力

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抵抗とコンデンサでの出力

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データシート上での波形

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データシートのものに一番形が近いものは抵抗とコンデンサを入れたものであったが

上のように、出力レベルとしてはほぼ変わらないという結果になったため、そのままの状態で動作テストをし、必要であれば後から抵抗とコンデンサを挟むという形にすることにした。

 

 

その結果、AD9851が動作させられるかどうかのテストが実施できる状態になったため(下図)、papilioと連携し動作テストを行おうと思う。

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