先行研究コピー基板3のはんだ付けを行った。

まずは、前回動作しなかったコンパレータの動作確認を行うために、水晶発振器とコンパレータ周りのみのはんだ付けを行った。分圧用の抵抗と電源供給部のみ繋げたが出力を得られなかった。そこで、5V電源に対して安定化抵抗をグラウンド間に繋げたところ発振出力を得られた。

これが原因か調査するために、先行研究コピー基板2に対して同じ処理を施したが、電源供給用のソケットが不足しておりはずしてしまったため確認はできなかった。

その後、先行研究コピー基板3のはんだ付けを行った。

動作試験は次回おこなう。

試作基板4の電圧及び波形チェックを行った。

 

水晶発振器からは下図のような波形が出力されていた。

14ピンには5Vが電源として入力されていた。

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次に、コンパレータicの出力を調査したが、波形を確認できなかった。

原因調査のため、電源まわりを調べたところ、1ピンに電圧が来ていなかったため次のような順序で調査した。

1、グラウンドとの接続を疑い、パターン回りの導通チェックを行った。しかし、異常は見られなかった。

2、分圧が上手くいってない可能性から、抵抗値を測った。4.7kΩの部分の計測値がなぜか210Ωとなっていた。

3、他抵抗との並列接続を疑い、電源周りのすべてのパターンをカッターにより絶縁処理を行った。→改善は見られず。

4、抵抗のはんだ付け部の接触不良の可能性を考え、一度取り外し新しい抵抗を取り付けた。その際、抵抗の下にあるパターンもカッター処理を行った。→改善見られず。

5、先行研究基板との配線パターンの違いがないことを確認し、抵抗値や電圧値を比較した。→コンパレータの分圧部以外は違いを確認できず。

その後、パターンをカッターで削ったり、はんだ付けミスを探したが、改善は見られなかった。

 

後日、違うアプローチで再調査する。

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上図の左が先行研究基板回路、右が試作基板4である。

先行研究基板では、25Ω(実際の基板では24Ω)部で電圧は0.1Vとなっている。

このことから、出力電流は

I=V/Rより4mAが流れている。

試作基板4では、100Ω部で0.4Vとなっている。

このことから、出力電流は0.4/100=4mAが流れている。

電流値が双方で同じことから、ioutBは定電流源となっていることがわかる。

 

 

 

 

IOUTとIOUTBの平均値をとる部分について

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先行研究基板と試作4では抵抗値が異なるが、IOUTとIOUTBは定電流源であるため流れる電流は等しくなる。そのため、前回の測定値の違いが生じた。

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先行研究基板の出力を測定した。

結果を下図に示す。ピン番号とその出力をそれぞれ記載した。

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以下、前回の測定結果引用。

水晶発振器について

1ピン 0.001V

7ピン 0V

14ピン 4.94VV

8ピン出力は下図のようであった。

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コンパレータ

1ピン 0.11V

2ピン 0V

3ピン 水晶発振器の8ピンと同様

4ピン 4.94V

6ピン 0V

5ピンは下図のようになった。

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AD9851について

テスターでの電圧調査

1,2,3ピン 0v

4ピン 4.94v

5ピン 0v

6ピン 4.94v

7,8ピン

9ピン 2.6v

10ピン 0.002v

11ピン 4.94v

12ピン 1.25v

13ピン 4.94v

14ピン 0.123v

15ピン 0.441v

16ピン 0.540v

17ピン 3.213v

18ピン 4.94v

19ピン 0.002v

20ピン 3.289v

21ピン 0.129

22ピン 0V

23ピン 4.94v

25,26ピン 0.013v

27ピン 0.013v

 

28ピン 0.013v

 

またオシロでの調査では

9ピンはコンパレータ出力と同様であった。

 

 

これらを比較すると、水晶発振器とコンパレータは同様な値であったが、

AD9851の出力が異なるピンがいくつかあった。

それらの比較を下図に掲載する。

 

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これらの違いの原因を次回調査する。